独学で外国語を習得できるでしょうか?はい、可能です。努力次第では会話の相手がいなくても話せるように
なりますし、ネイティブ同等の言い回し(特に書き言葉)やニュアンスの違いの理解力も習得できます。
私の実践と結果に基づいてご紹介します。
話す:話し相手がいなければ、独り言で練習しましょう。会話の相手がいようと、いまいが、話すのは自分
自身です。相手がいれば、たくさん話すぶん上達は早いですが、いないからといって話せない訳ではありま
せん。話さなければ話せるようになりません。外国語大学に通ったり、海外に何年も住みながらも、自発的
に話さない(話す量が少ない)がために、独学者より会話力が劣る人がいるのも事実です。
学習書やNHK講座の疑問文と返答(肯定、否定)を一人二役で練習しましょう。各課で学ぶ表現に倣って、
主語、動詞、目的語、形容詞などを変えて、色々な文を作ります。言いたい言葉(単語)が分からなけれ
ば、辞書を引きましょう。作った表現を意識して声に出し、その言語を話すという行為を脳に教えます。
単語や言い回しを読み書きで覚えても、声に出さなければ話せるようになりません。特に、外国語自体を
初めて学ぶ場合はなおさらです。独り言で練習することに慣れるまでは、文法的に正しいか、間違えてい
るかよりも、とにかく声に出すことを意識しましょう。独学で話せるようになる・ならないかは、赤ちゃ
んや子供の言語習得と共通点があります。彼れらは、聞こえる言葉(音)を真似して発声したり、周囲の
人が声をかけなくても、何かしら言葉を発することがあります。話相手がいればたくさん話す分、会話力
がつきます。話相手(特に家族)が口数が少なくとも、話に耳を傾けてくれるというのが分かると、一人
でたくさん話します。言葉を覚えるにつれ、独りで話しながら遊ぶこともあります(一人二役で外国語の
練習するのと同じです)。逆に、周囲の人が話しかけなかったり、耳を傾けない場合は、赤ちゃんや子供
は話さなくなり、言葉を習得できません。
聴く:「聞き流すだけで」は聴きとれるようになりません。「聞こえる」と「聴く」は違います。聴きと
れるようになるには、音に慣れることです。まずは、言語の標準的な音(外国語学習の規範とされる発音)
を聴きとれるようになる必要がありますが、それには同じように発音できるようになる必要があります
(上で述べた独り言の練習に直結します)。聴きとれない理由は、その音を知らず、脳が反応しないから
です。日本語の標準語を話せても、全く聞き取れない方言がいくらでもあるのと同じです。学習の規範と
なる発音は Youtubeで専門家による発音練習の動画が見れます。
次なるステップ:日本語字幕付きの番組や動画を活用して、原語の内容を書きとりましょう。一語一句聞
き逃せないと意識するので、集中して聴く力がつきます。日本語と原語を比べて、文字通り同じ表現か、
違いがあるかを知ることで、原語の自然な言い回しを学べます。
書く・読む:「原文を正確に理解し、文法的に正確な文章を書く」ことを目標にするのも大切ですが、ネイ
ティブが上手に書いた文章の特徴を知る必要があります。そのためには数多く読みこなすことです。自分の
レベルと興味に合う本、新聞記事や資料を読み漁り、各文章の文法的特徴だけでなく、全体の構成(日本語
と異なる)も学ぶ。参考にしながら作文や小論文を書きましょう。対象言語で「文章、メール、手紙の書き方」
のキーワードで検索すると良いです。サイトに書かれていることが分からなければ、片っ端から辞書で単語を
調べましょう。
私がイタリア語を独学で習得した1990年代後半は、インターネットがなかったので、NHK講座で習う内容を
ひたすら独り言で練習しました。聞き取りと読み書きには、イタリアの映画やNHKで放送されたイタリアに
関するドキュメンタリー番組を活用し、イタリア語を完璧に書きとれるまで繰り返し、日本語字幕と照らし
合わせました。身につく語彙力や文法事項に合わせて作文の練習を始め、最終的には日本語の新聞記事や
興味ある本の中の一節をイタリア語に訳しました。
なりますし、ネイティブ同等の言い回し(特に書き言葉)やニュアンスの違いの理解力も習得できます。
私の実践と結果に基づいてご紹介します。
話す:話し相手がいなければ、独り言で練習しましょう。会話の相手がいようと、いまいが、話すのは自分
自身です。相手がいれば、たくさん話すぶん上達は早いですが、いないからといって話せない訳ではありま
せん。話さなければ話せるようになりません。外国語大学に通ったり、海外に何年も住みながらも、自発的
に話さない(話す量が少ない)がために、独学者より会話力が劣る人がいるのも事実です。
学習書やNHK講座の疑問文と返答(肯定、否定)を一人二役で練習しましょう。各課で学ぶ表現に倣って、
主語、動詞、目的語、形容詞などを変えて、色々な文を作ります。言いたい言葉(単語)が分からなけれ
ば、辞書を引きましょう。作った表現を意識して声に出し、その言語を話すという行為を脳に教えます。
単語や言い回しを読み書きで覚えても、声に出さなければ話せるようになりません。特に、外国語自体を
初めて学ぶ場合はなおさらです。独り言で練習することに慣れるまでは、文法的に正しいか、間違えてい
るかよりも、とにかく声に出すことを意識しましょう。独学で話せるようになる・ならないかは、赤ちゃ
んや子供の言語習得と共通点があります。彼れらは、聞こえる言葉(音)を真似して発声したり、周囲の
人が声をかけなくても、何かしら言葉を発することがあります。話相手がいればたくさん話す分、会話力
がつきます。話相手(特に家族)が口数が少なくとも、話に耳を傾けてくれるというのが分かると、一人
でたくさん話します。言葉を覚えるにつれ、独りで話しながら遊ぶこともあります(一人二役で外国語の
練習するのと同じです)。逆に、周囲の人が話しかけなかったり、耳を傾けない場合は、赤ちゃんや子供
は話さなくなり、言葉を習得できません。
聴く:「聞き流すだけで」は聴きとれるようになりません。「聞こえる」と「聴く」は違います。聴きと
れるようになるには、音に慣れることです。まずは、言語の標準的な音(外国語学習の規範とされる発音)
を聴きとれるようになる必要がありますが、それには同じように発音できるようになる必要があります
(上で述べた独り言の練習に直結します)。聴きとれない理由は、その音を知らず、脳が反応しないから
です。日本語の標準語を話せても、全く聞き取れない方言がいくらでもあるのと同じです。学習の規範と
なる発音は Youtubeで専門家による発音練習の動画が見れます。
次なるステップ:日本語字幕付きの番組や動画を活用して、原語の内容を書きとりましょう。一語一句聞
き逃せないと意識するので、集中して聴く力がつきます。日本語と原語を比べて、文字通り同じ表現か、
違いがあるかを知ることで、原語の自然な言い回しを学べます。
書く・読む:「原文を正確に理解し、文法的に正確な文章を書く」ことを目標にするのも大切ですが、ネイ
ティブが上手に書いた文章の特徴を知る必要があります。そのためには数多く読みこなすことです。自分の
レベルと興味に合う本、新聞記事や資料を読み漁り、各文章の文法的特徴だけでなく、全体の構成(日本語
と異なる)も学ぶ。参考にしながら作文や小論文を書きましょう。対象言語で「文章、メール、手紙の書き方」
のキーワードで検索すると良いです。サイトに書かれていることが分からなければ、片っ端から辞書で単語を
調べましょう。
私がイタリア語を独学で習得した1990年代後半は、インターネットがなかったので、NHK講座で習う内容を
ひたすら独り言で練習しました。聞き取りと読み書きには、イタリアの映画やNHKで放送されたイタリアに
関するドキュメンタリー番組を活用し、イタリア語を完璧に書きとれるまで繰り返し、日本語字幕と照らし
合わせました。身につく語彙力や文法事項に合わせて作文の練習を始め、最終的には日本語の新聞記事や
興味ある本の中の一節をイタリア語に訳しました。