新版 ロシア語ハンドブック
出版社:東洋書店新社(2016年)
著者:藤沼貴
ページ数:562
価格:3,800円+税
自分が持っているのは2007年版ですが、図書館で大雑把に見比べたところ、違いはないように感じました。
出版社(東洋書店)のサイトに記載されているように、基本的な挨拶表現を含め、様々な場面での言い回しと
文法事項、それらを応用した会話文を収録。最初のテーマ「挨拶」では、相手との間柄に応じた午前、午後と
夜の挨拶表現の違いを、初対面での挨拶は紹介者の有無に応じた表現が載っている(このテーマだけで6ペー
ジある)。 「テーマ別語彙」では、日常生活でよく使う、または見聞きする語彙が各項目で最低10か20以上
載っており、簡単なやり取りの例文もある。収録語彙数は、会話に重点を置いた学習書よりも圧倒的に多いと
想像する。
出版社のサイトに「入門書1冊では足りなくなった方に。」と書いてあるように、基本事項を終えた人が対象。す事実、キリル文字の読み方と挨拶表現の発音が載っておらず、名詞、形容詞の格変化、動詞の活用形は、基本形の変化表が巻末に少しまとめられている程度。しかし、私はロシア語の知識がゼロにも関わらず、以下の理由からこの本を最初の学習書に選びました。
入門者向けの会話本や文法書は、言い回しや文法を手短に学べるが、説明が簡略化されているか限定的で、例文
や語彙も乏しいので、それに基づいて発展した表現を練習するのが難しい、または全くできないことがある。
本書は基本を終えた人が対象だが、記載されている単語を辞典やインターネットで徹底的に調べる根気があり、それらを活用して言葉を学ぶ術が身についている入門者(いわば外国語の習得に慣れている人)には長い目で
見ると有益だろう。入門者向けの本で様々な文法事項の基礎(表面的なこと)を短期間で学んでから中級の本で応用例を勉強するか、最初から本書で時間をかけながら一つ一つの基本事項と応用例を勉強するかの違い。
著者:藤沼貴
ページ数:562
価格:3,800円+税
自分が持っているのは2007年版ですが、図書館で大雑把に見比べたところ、違いはないように感じました。
出版社(東洋書店)のサイトに記載されているように、基本的な挨拶表現を含め、様々な場面での言い回しと
文法事項、それらを応用した会話文を収録。最初のテーマ「挨拶」では、相手との間柄に応じた午前、午後と
夜の挨拶表現の違いを、初対面での挨拶は紹介者の有無に応じた表現が載っている(このテーマだけで6ペー
ジある)。 「テーマ別語彙」では、日常生活でよく使う、または見聞きする語彙が各項目で最低10か20以上
載っており、簡単なやり取りの例文もある。収録語彙数は、会話に重点を置いた学習書よりも圧倒的に多いと
想像する。
出版社のサイトに「入門書1冊では足りなくなった方に。」と書いてあるように、基本事項を終えた人が対象。す事実、キリル文字の読み方と挨拶表現の発音が載っておらず、名詞、形容詞の格変化、動詞の活用形は、基本形の変化表が巻末に少しまとめられている程度。しかし、私はロシア語の知識がゼロにも関わらず、以下の理由からこの本を最初の学習書に選びました。
- 各項目で基本表現と発展した言い回し、文法事項に加え、日常生活で使う語彙をたくさん学べる。
- ロシア語と日本語の文法上の意味の違いを示し、言葉の核をとらえて説明している。このような辞典や学習書では、最初からそれぞれの言葉(単語)の持つ重要な意味を学べ、レベルが上がってからも見直せる。
- 動詞の活用形と格変化は、露和辞典(研究社)とインターネットのWiktionaryで調べられる。
Wiktionaryでは動詞の全ての時制をまとめて表示される。
- 入門者向けの本にある基本的な表現や文法事項の基礎は、日本語か英語で書かれたロシア語学習サイトで
調べられる(自分はポーランド語対訳の資料を使っている)。
入門者向けの会話本や文法書は、言い回しや文法を手短に学べるが、説明が簡略化されているか限定的で、例文
や語彙も乏しいので、それに基づいて発展した表現を練習するのが難しい、または全くできないことがある。
本書は基本を終えた人が対象だが、記載されている単語を辞典やインターネットで徹底的に調べる根気があり、それらを活用して言葉を学ぶ術が身についている入門者(いわば外国語の習得に慣れている人)には長い目で
見ると有益だろう。入門者向けの本で様々な文法事項の基礎(表面的なこと)を短期間で学んでから中級の本で応用例を勉強するか、最初から本書で時間をかけながら一つ一つの基本事項と応用例を勉強するかの違い。