嘘つきアーニャの真っ赤な真実
出版社:角川学芸出版(2004年)
1996年にNHKで放送された「世界わがこころの旅 プラハ4つの国の同級生」の旅の様子と、収録後に
改めて訪ねた時の事が描かれています。この番組はYoutubeで見れます。
共産党幹部の子供達なので、富裕層の生活が随所に描かれていますが、当時の特権階級の日常生活に
関する証言集や資料が皆無に近いということもあり、共産圏において庶民といかにかけ離れていたか
が分かる貴重な生き証言です。
旧共産圏ということで、ダメもとで、米原さんが通った学校についてロシア語、チェコ語と英語で情
報を探しましたが、当時の様子を証言するものは見つかりませんでした。
文体は読みやすいですが、社会背景を知らないと理解も想像もできないので、Youtube で当時の情勢に
関するドキュメンタリー番組と上述の「世界わがこころの旅」を見るのをお勧めします。本の題にある
アーニャの祖国ルーマニアに関する記述は、「チャウシェスクの子供たち」という番組(動画)が役立
ちます。
私自身、97年にこの「プラハ4つの国の同級生」を、それから3年に渡り旧共産圏やボスニア内戦に関す
るドキュメンタリー番組を多数見て、語学に対する姿勢、ヨーロッパを含めた異国の見方に多大な影響
を受けました。現在、この本を読むたびに当時のヨーロッパを見ながら感じていたことを思い出し、今
自分が向き合うヨーロッパと比べて考えさせられる物があります。ヨーロッパの情勢に興味がある人に
はお薦めしたい一冊です。
1996年にNHKで放送された「世界わがこころの旅 プラハ4つの国の同級生」の旅の様子と、収録後に
改めて訪ねた時の事が描かれています。この番組はYoutubeで見れます。
共産党幹部の子供達なので、富裕層の生活が随所に描かれていますが、当時の特権階級の日常生活に
関する証言集や資料が皆無に近いということもあり、共産圏において庶民といかにかけ離れていたか
が分かる貴重な生き証言です。
旧共産圏ということで、ダメもとで、米原さんが通った学校についてロシア語、チェコ語と英語で情
報を探しましたが、当時の様子を証言するものは見つかりませんでした。
文体は読みやすいですが、社会背景を知らないと理解も想像もできないので、Youtube で当時の情勢に
関するドキュメンタリー番組と上述の「世界わがこころの旅」を見るのをお勧めします。本の題にある
アーニャの祖国ルーマニアに関する記述は、「チャウシェスクの子供たち」という番組(動画)が役立
ちます。
私自身、97年にこの「プラハ4つの国の同級生」を、それから3年に渡り旧共産圏やボスニア内戦に関す
るドキュメンタリー番組を多数見て、語学に対する姿勢、ヨーロッパを含めた異国の見方に多大な影響
を受けました。現在、この本を読むたびに当時のヨーロッパを見ながら感じていたことを思い出し、今
自分が向き合うヨーロッパと比べて考えさせられる物があります。ヨーロッパの情勢に興味がある人に
はお薦めしたい一冊です。